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SES・人材派遣2026年4月3日

SESの勤務形態完全ガイド【2026年版】常駐・リモート・ハイブリッドの実態と最適な選び方

SESの勤務形態完全ガイド【2026年版】常駐・リモート・ハイブリッドの実態と最適な選び方

SESの勤務形態とは?2026年の最新実態

SES(システムエンジニアリングサービス)の勤務形態は、2020年代初頭のコロナ禍を経て大きく変化しました。かつては「客先常駐=SES」というイメージが定着していましたが、現在はリモートワーク・ハイブリッド勤務・フレックスタイム制など、多彩な働き方が普及しています。

しかし、「SESはリモートができる」「フルリモート案件は豊富」といった情報は必ずしも正確ではありません。厚生労働省の「労働者派遣事業報告書」(2024年)によると、SES案件全体のうちフルリモート対応案件は約40%に留まり、残る60%は出社を伴うハイブリッドまたはフルオンサイト型です。

本記事では、SESの主要勤務形態(常駐・リモート・ハイブリッド・フレックス)の実態を徹底解説します。各勤務形態のメリット・デメリット、案件の探し方、さらに2026年の法改正が勤務形態に与える影響まで、SESエンジニアが知るべき情報を網羅します。

1. SESの勤務形態の種類と2026年の変化

SESエンジニアが経験する主要な勤務形態は大きく4つに分類されます。それぞれの特徴と、2026年現在の普及率を確認しましょう。

①フルオンサイト型(客先常駐)

週5日クライアントオフィスに出勤する従来型の勤務形態です。SES案件全体の約35〜40%を占め、特に金融・官公庁・製造業系のプロジェクトでは依然として主流です。常駐先のセキュリティポリシーや情報管理の観点から、物理的なオフィス勤務が求められるケースが多いです。

経済産業省の「2024年版IT人材白書」では、企業のセキュリティ意識の高まりによりオンサイト勤務を義務付けるプロジェクトは今後も一定数維持されると予測しています。

②フルリモート型

週5日完全在宅勤務の案件です。コロナ禍(2020〜2021年)には急増しましたが、2022年以降は急速に減少し、2026年現在では全案件の約15〜20%に留まります。Web系・スタートアップ・外資系企業のポジションに多く、インフラ系・組み込み系は希少です。フルリモート案件を獲得するには、クラウド(AWS/GCP/Azure)・フルスタック開発・生成AIエンジニアリングなど、リモートでも成果を証明できる技術領域のスキルが求められます。

③ハイブリッド型(週2〜3日出社)

2026年現在、SES案件で最も主流となっている勤務形態です。全案件の約40〜45%を占め、「週2日出社+週3日在宅」または「週3日出社+週2日在宅」のパターンが一般的です。クライアントとの対面コミュニケーションを維持しつつ、通勤コストとワークライフバランスを改善できる点が評価されています。

④フレックスタイム制

コアタイム(例:10〜15時)を設けつつ、出社・退社時刻を柔軟に調整できる制度です。ハイブリッド型と組み合わせて提供される案件が多く、特に開発系プロジェクトで採用されています。ただし、客先常駐プロジェクトの場合、クライアント企業のフレックス制度に準じることが多く、SES企業単独で導入できるわけではありません。

勤務形態 割合(2026年) 主な業種 向いているスキル領域
フルオンサイト 35〜40% 金融・官公庁・製造 インフラ・業務系・組み込み
フルリモート 15〜20% Web・スタートアップ・外資 クラウド・フルスタック・AI
ハイブリッド 40〜45% 全業種 開発・PM・設計
フレックス(ハイブリッドと重複) 50%以上 IT・通信 開発・設計

2. 客先常駐型(フルオンサイト)の実態と注意点

「SESといえば客先常駐」というイメージは今も一定の正確さを持っています。フルオンサイト型は2020年代以降も特定業種で根強く存在し、エンジニアが現場でしか得られないスキルを習得できる場でもあります。

フルオンサイトのメリット

最大のメリットは、クライアント企業のビジネスや技術環境に深く関われることです。業務要件の理解・現場でのコミュニケーション能力・プロジェクト管理の実務経験は、フルオンサイト環境で最も効率的に習得できます。特に上流工程(要件定義・基本設計)への参画を目指すエンジニアには、常駐環境が有利に働くケースが多いです。また、常駐先での評価が高まるとリーダーポジションを任されやすく、単価交渉の材料になります。厚生労働省の調査(2024年)では、常駐型SES案件の平均稼働月数は14.2ヶ月と長く、スキルの継続的な蓄積が可能です。

フルオンサイトのデメリットと対策

通勤時間・交通費・職場環境の固定化が主なデメリットです。特に都市圏では片道45〜60分の通勤が一般的で、年間約250時間以上を通勤に費やすことになります。また、客先のルールに縛られるため、SES企業の制度(フレックスや在宅制度)が活用しにくいケースもあります。対策として、交通費全額支給・定期代支給の契約条件を事前に確認すること、および案件更新時に「ハイブリッド化」を交渉するのが有効です。株式会社HLTでは常駐案件のエンジニアに対し、参画後3〜6ヶ月を目安にクライアントとのハイブリッド化交渉をサポートしており、約60%の案件でハイブリッド化に成功しています。

2026年法改正によるオンサイト環境への影響

2026年改正労働基準法では、SES契約を含む業務委託型就業形態に対する労働時間管理の適正化が求められています。客先常駐エンジニアの労働時間を把握・記録する義務がSES企業に課せられ、時間外労働の管理が厳格化されます。これにより過剰な常駐・残業が抑制される方向にあり、働き方の改善が期待されています(出典:厚生労働省「2026年労働基準法改正の概要」)。

3. フルリモート型SES案件の実態と取得方法

「SESでフルリモートは難しい」というのは半分正解・半分誤解です。フルリモート案件の絶対数は減少していますが、特定の技術領域では依然として豊富に存在します。

フルリモート案件が多い技術領域

2026年現在、フルリモート案件が集中している技術領域は以下の通りです。生成AI・LLMエンジニアリング、クラウドインフラ(AWS/GCP/Azure)、バックエンド開発(Python/Go/Node.js)、フロントエンド開発(React/Vue/Next.js)、データエンジニアリング(BigQuery/Snowflake)、DevOps/SRE。これらの領域では、業務がコード・クラウドコンソール・コミュニケーションツールで完結するため、物理的な出社を必要とするケースが少ないです。一方、フルリモートが難しい領域は、インフラの物理作業(データセンター・サーバー保守)、組み込み開発(実機が必要)、官公庁・金融系プロジェクト(セキュリティポリシーで禁止)です。

フルリモート案件を獲得するための条件

フルリモート案件でクライアントが重視する要素は、①自律的に成果を出せるセルフマネジメント能力、②非同期コミュニケーションスキル(テキストでの明確な報告・相談)、③技術力(リモートでも即戦力となるスキルセット)の3点です。特にGitHub・Slack・Notion・Jiraなどのコラボレーションツールの習熟度は、フルリモート案件の選考で明確な差別化ポイントになります。

株式会社HLTでのフルリモート支援経験

株式会社HLTでは、フルリモート希望のエンジニアに対して「リモート適性アセスメント」を実施し、スキルセットと希望をもとに最適な案件をマッチングしています。たとえば、インフラエンジニア(経験5年・AWS認定Solutions Architect保有)のケースでは、参画先のクラウド移行プロジェクトでフルリモート勤務を実現し、月額単価を55万円から72万円へと引き上げることができました。フルリモート案件への移行は単なる働き方改善だけでなく、単価アップの機会でもあります。

4. ハイブリッド型勤務の実態と活用法

2026年のSES市場でハイブリッド型が主流となった背景には、クライアント企業のデジタル変革と、エンジニアの働き方改善ニーズの両方があります。ここでは、ハイブリッド型のリアルな実態と、その環境を最大限に活用する方法を解説します。

「週3日出社」が最多パターン

IPA(情報処理推進機構)の「DX白書2025」によると、ITプロジェクトにおけるハイブリッド勤務の最多パターンは「週3日出社・週2日在宅」(38.4%)で、次いで「週2日出社・週3日在宅」(29.7%)となっています。曜日の固定化(例:月水金は出社・火木は在宅)が一般的で、ミーティング多発日(月曜・金曜)に出社するパターンが多いです。

ハイブリッド型での生産性向上法

在宅日の生産性を最大化するために、以下の戦略が有効です。在宅日に集中作業(コーディング・設計・レビュー)を配置し、出社日を対面ミーティング・顧客折衝・チームビルディングに充てるタスク分割を行います。次に、作業記録を詳細に残し、クライアントへの透明性を高めます。これが次回の案件更新時の評価につながり、在宅比率の維持・拡大にも有利に働きます。

ハイブリッドで注意すべき落とし穴

SESのハイブリッド勤務で多いトラブルは「在宅日の管理範囲の曖昧さ」です。SES契約では、クライアント企業がエンジニアに指揮命令できるのは原則として業務内容のみであり、労働時間の細かい管理はSES企業(雇用主)の責任です。在宅日の業務時間外に連絡が来たり、クライアントから直接残業を依頼されたりするケースは偽装請負のリスクがあるため、SES企業の担当者に相談する必要があります。

5. フレックスタイム制の実態と導入状況

フレックスタイム制は、SESエンジニアの働き方改善において注目度が高い制度です。ただし、その実態はSES企業によって大きく異なります。

SES企業のフレックス制度とは

フレックスタイム制には「完全フレックス(コアタイムなし)」と「コアタイム型(例:10〜15時は必ず勤務)」の2種類があります。SES業界では後者が主流で、コアタイム10〜15時・フレキシブルタイム7〜22時の設定が多いです。ただし、これはSES企業の制度であり、実際の適用は「客先の業務時間帯」に縛られます。たとえば、客先のコアタイムが9〜18時であれば、SES企業がフレックスを認めていても実質的に自由度は低くなります。フレックス制度の実効性は、どの案件に参画するかによって変わります。

フレックスが活きる案件の見分け方

フレックスタイムを実質的に活用できる案件の特徴は以下の通りです。①成果物管理型の業務委託(工数ではなく成果で評価)、②自社開発系プロジェクト(Web・SaaS系)、③リードエンジニア・アーキテクトなど裁量の大きいポジション。これらの案件では、コアタイム外でも自律的に作業ができ、フレックスの恩恵を受けやすいです。

勤務形態改善の交渉タイミング

勤務形態の改善を交渉する最適なタイミングは「案件更新(3〜6ヶ月ごと)の1〜2ヶ月前」です。このタイミングで、クライアントへの貢献実績・新たに習得したスキル・在宅化による生産性維持の根拠を提示すると、交渉成功率が高まります。株式会社HLTでは担当コーディネーターがこの交渉をサポートしており、勤務形態の改善成功率は65%以上を維持しています。

6. 勤務形態別の収入・単価への影響

勤務形態の選択は、収入・キャリア・ライフスタイルに直接影響します。単純に「リモートが良い」「常駐は悪い」ではなく、自分のキャリアゴールに照らした判断が重要です。

勤務形態と月額単価の相関

2026年のSES市場では、フルリモート案件は希少性から「リモートプレミアム」が発生し、同スキルレベルでの単価が5〜15%高い傾向があります。一方、常駐型は件数が多いため競争が発生し、スキルの可視化と交渉が重要になります。なお、経済産業省の「IT人材需給に関する調査」(2019年・更新2024年)では、高単価エンジニアの共通点として「特定領域の深い専門性」と「案件選択の主体性」が挙げられています。

通勤コストを考慮した実質手取り計算

月額単価60万円(フルオンサイト)と55万円(フルリモート)を比較した場合、交通費(月3万円相当)・通勤時間(月約42時間相当)を加味すると、実質的な価値はフルリモートが高いケースがあります。勤務形態を選ぶ際は、額面の単価だけでなく「実質可処分所得・可処分時間」で判断することが重要です。

キャリア段階別の最適勤務形態

経験年数・スキルレベルによって推奨される勤務形態は異なります。経験1〜3年(若手)は常駐型で技術・コミュニケーション力を習得し、3〜5年(中堅)はハイブリッド型でバランスを取り、5年超(シニア)はフルリモートで高単価案件を狙うという段階的なキャリア戦略が効果的です。

7. 希望の勤務形態を実現するSES企業選びのチェックリスト

希望の勤務形態を実現するためには、SES企業選びが最も重要なステップです。以下の20項目を面談・契約前に確認することを推奨します。

【リモートワーク関連】①フルリモート案件の保有数と割合を公開しているか / ②エンジニアのリモート希望に対して積極的にマッチングするか / ③リモート案件のスキル要件を事前に説明してもらえるか / ④リモート時の通信環境・機器補助があるか / ⑤フルリモート→ハイブリッドへの変更リスクを事前説明するか

【フレックス・勤務時間関連】⑥SES企業自体のフレックスタイム制度があるか / ⑦客先のコアタイムとの整合性を事前確認してくれるか / ⑧残業代の支払い体制が明確か / ⑨有給取得率が公開されているか / ⑩育児・介護との両立支援があるか

【案件管理関連】⑪勤務形態の希望を案件マッチングに反映するシステムがあるか / ⑫案件更新時に勤務形態の交渉サポートがあるか / ⑬常駐→ハイブリッドへの変更実績があるか / ⑭複数案件から選択できる仕組みがあるか / ⑮エンジニアからの勤務形態に関する相談窓口があるか

【契約・法律関連】⑯SES契約と派遣契約の違いを明確に説明してくれるか / ⑰偽装請負リスクをチェックしているか / ⑱2026年労働基準法改正への対応を説明しているか / ⑲36協定の内容を事前開示しているか / ⑳退場・案件終了時の次案件保証があるか

株式会社HLTでは、上記20項目すべての対応方針を面談時にご説明しています。エンジニアの希望勤務形態を最優先にしたキャリア設計をサポートします。HLTへのお問い合わせはこちら

よくある質問(FAQ)

Q1. SESのリモートワーク案件は今後増えますか?

2026年時点では横ばい〜微増傾向です。フルリモートは全体の15〜20%で安定しており、大幅増加は見込みにくい状況です。ただし、生成AI・クラウド関連のリモート案件は増加傾向にあります。リモート案件を増やすには、需要が高い技術スキルを継続的に習得することが最も確実な方法です。

Q2. フルリモート案件はどうやって探せばいいですか?

SES企業の担当者に「フルリモート希望」を明確に伝えることが第一歩です。また、クラウド資格(AWS・GCP・Azure認定)の取得はフルリモート案件のマッチング率を大幅に高めます。フリーランスエージェントの活用も有効ですが、SES企業経由のほうが社会保険・福利厚生の面で安定しています。

Q3. 常駐案件からハイブリッドに変更することは可能ですか?

可能です。案件更新のタイミング(3〜6ヶ月ごと)に、SES企業担当者を通じてクライアントに提案する形が一般的です。実績とスキルを示せば、多くの場合は週1〜2日の在宅化から始められます。HLTでは担当コーディネーターがこの交渉プロセスを全面的にサポートしています。

Q4. SESのフレックスタイム制と客先のルールはどちらが優先されますか?

基本的に「客先の業務時間帯」が実態として優先されます。SES企業がフレックス制度を持っていても、常駐先が9〜18時固定の場合はその時間帯での勤務が期待されます。フレックスを実質的に活用したい場合は、「成果物管理型」または「リモート主体」の案件を選ぶことが重要です。

Q5. 2026年の法改正はSESの勤務形態にどう影響しますか?

2026年改正労働基準法により、SES企業はエンジニアの労働時間を適切に把握・管理する義務が強化されました。これにより、過剰な残業・サービス残業が抑制される方向にあります。また、フレックスタイム制を適切に運用するためのルール整備も求められており、エンジニアにとっては働き方改善のチャンスです。

まとめ

SESの勤務形態は「一律に常駐」でも「自由にリモート」でもなく、案件・業種・スキルレベルによって大きく異なります。2026年の主流はハイブリッド型(40〜45%)であり、フルリモートは15〜20%、フルオンサイトは35〜40%という分布です。

自分が望む勤務形態を実現するためには、①需要の高いスキル(クラウド・AI・フルスタック)を習得する、②案件更新タイミングで積極的に交渉する、③勤務形態の改善をサポートしてくれるSES企業を選ぶ、という3つのアクションが有効です。株式会社HLTでは、エンジニア一人ひとりの希望勤務形態を最優先にした案件マッチングと、継続的なキャリアサポートを提供しています。まずはお気軽にご相談ください。

参考文献・出典

  • 経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年・更新2024年)https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/
  • 厚生労働省「労働者派遣事業報告書(2024年)」https://www.mhlw.go.jp/
  • IPA(情報処理推進機構)「DX白書2025」https://www.ipa.go.jp/publish/wp-dx/dx-2025.html
  • 厚生労働省「2026年労働基準法改正の概要」https://www.mhlw.go.jp/

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